「学校行事」カテゴリーアーカイブ

令和4年度入学式

柔らかく暖かい陽射しに恵まれた4月6日。第13回入学式が挙行されました。

校内の桜の花は、まるで新入生を待ってくれていたかのように、この日まで見事な満開で出迎えてくれました。

入口でのクラス発表と3年生による受付と会場誘導。

新1年生の各教室には、在校生からのお祝いメッセージが書かれていました。

多くの祝電を前に、卒業した小学校の先生の顔を思い浮かべながら、皆嬉しそうに読んでいました。

入学式までの待機の時間。これから僅かな時間で、式の練習を行います。

新入生161名入学許可。

担任の先生より一人ひとり名前を呼び上げられ、「はいっ」と応え起立します。

藤野校長先生から「入学を許可します。」と入学許可がおり、希望と安堵に満ちた表情が浮かびます。

藤野校長先生祝辞。

「恐れずに挑戦し、自信になる経験を積むことの大切さ」について、お話しいただきました。

新入生答辞の後、在校生による素敵なハーモニーの混声合唱での校歌斉唱をもって、入学式はフィナーレをむかえました。

<編集後記>

新入生の皆さま、保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。

規律ある態度の立派な入学式でした。

さぁ、三鷹中等教育学校6年間の生活がはじまります。

13期生との出会いに、感謝申し上げます。これから、よろしくお願いいたします。一緒に頑張りましょう!

スポンサード・ウォーク

令和4年3月12日(土)、晴天に恵まれ春を感じさせる暖かな空気の中、スポンサード・ウォークが開催されました。これは3年生の行事として5年前から始められましたが、新型コロナウィルス感染症の影響で2年間中止となったため3回目の開催となりました。今回は3年生に加えて、昨年参加できなかった4年生も参加。玉川上水駅南口から三鷹中等教育学校まで約17kmの距離を約4時間かけて歩きました。

スポンサード・ウォークは、三鷹中等教育学校の目標である「社会的リーダーの育成」を目指して行われるチャリティー活動です。生徒は目標の距離の完歩を条件に保護者等のスポンサーからお金をいただき、そのお金を「国境なき医師団」「国立成育医療研究センター」「UNHCR 国連難民高等弁務官事務所」の中から選んだ団体に寄付します。また、「長距離を歩く」ことに挑戦することで自分と向き合うとともに、首都直下地震などの災害時の帰宅訓練も目的としています。

スタート地点である玉川上水駅南口から3年生女子、4年生女子、3年生男子、4年生男子の順に3〜4人の班に分かれ、30分間隔で出発。歩行時のマスク着用や補食は立ち止まって黙食等、新型コロナウィルス感染症対策のルールを守りながら、鷹の台駅付近、喜平橋付近、小金井公園、境橋付近、三鷹駅南口、万助橋のチェックポイントを通り、ゴールの学校を目指しました。

ゴール後にはPTAからゼリー飲料と軽食が提供されました。ご準備いただいた学年委員の皆様ありがとうございました。

生徒の皆さんは疲れた中にも達成感を感じることが出来た様子で、嬉しそうに両手を上げてゴールする姿が多く見られました。今後の学校行事も新型コロナウィルス感染症の影響を受けることが想定されますが、必要な対策を講じながら、少しでも多くの行事が開催され、学校での思い出を増やすことができればと思います。

【スポンサード・ウォークの行程】

鷹校祭こぼれ話〜かつて「紫団」がありました。

数年前まで、鷹校祭の団カラーには“紫”がありました。
本日、卒業式を迎えられた6期生は懐かしいのではないでしょうか。
現5年生が入学した年度から「紫団」は「緑団」へ変更されたのですが、
この“紫”、武蔵野の地にとっては特別な色でした。

昔、武蔵野(三鷹市、武蔵野市)の一帯には紫草(ムラサキソウ)が自生していました。その情景は古今和歌集にも詠まれています。

書道部のみなさんによる揮毫。このHPのために、鷹校書道部らしい、元気で迫力のある漢字仮名交じり作品に仕上げてくれました!

紫の ひともとゆえに武蔵野の
草はみながら あはれとぞ見る

この“紫”とは紫草のことです。

紫草。花は小さくて可憐な白色ですが、その根はとても鮮やかな紫色で、抗炎症の薬効があるといわれています。

江戸時代になると、
この紫根で染められた紫色が大流行し、“江戸紫”と呼ばれるようになりました。
ちなみに江戸紫はJISの色彩規格では濃い青みの紫。
歌舞伎に登場する助六のハチマキが有名です。
現在のスカイツリーの『雅』のライトアップも江戸紫なのだそうです。

こうして武蔵野=江戸紫となり、
鷹校でも団カラーに“紫”が採用されることに。
ところが!です。
「紫団(しだん)」と「黄団(きだん)」がとにかく聞き間違えやすい!
1点を争うような体育祭では困ってしまう、となり、
「紫団」の代わりに「緑団」が新しく登場したのだそうです。

広報委員会による広報誌『鷹校』。平成27年度版の表紙には「紫団」が健在ですね。

“むらさき”は武蔵野の各所で発見することができます。
「むらさき橋」もそのひとつです。

三鷹駅を起点とする「風の散歩道」の途中にある橋。最初に紹介した歌が名前の由来となっています。

「風の散歩道」とは、三鷹駅南口から井の頭公園の手前の万助橋に至る散歩道で、石畳の歩道やガス灯風の照明がロマンチックです。
ジブリのキャラクターの標識も見つけることができます。

ポカポカ陽気の日、家族で鷹校周辺や武蔵野一帯の散策をされてはいかがでしょうか。
“むらさき”の他にもいろいろな発見があることでしょう。


編集後記
数年前に、PTAサークル『三鷹散策の会』で風の散歩道を巡った際、元代表・五十嵐さん(6期生)から「紫団と紫草」の話をうかがいました。今回の記事はその話を元に取材・構成しました。
PTAサークルには『三鷹散策の会』とコーラス『こーる・あんだんて』があります。どちらも保護者が楽しめるステキなサークルです。改めて紹介したいと思いますので、お楽しみに。

クラスTシャツに込めた想い

2020.9.18 活動発表会 晴れ!

鷹校祭の代わりとして大いに盛り上がった令和2年度の活動発表会。
成功の裏には、先生方の工夫と情熱がありました。
てるてる坊主やお弁当に込めた保護者のエールも大きかったことでしょう。
でもいちばんは、やはり生徒たちの頑張りでした。
今回は、その「装束」として、鷹校の団結力をより高めてくれた“クラスTシャツ(以下“クラT”)”を紹介します。

青、黄、赤、緑。
袖を通した瞬間からチカラがみなぎる!

鷹校祭(文化祭)では毎年すべてのクラTが展示され、生徒や保護者だけでなく来校者も気軽に人気投票に参加することができます。
今年度は、昨年10月24日〜11月2日にかけて、Classiを通して生徒による投票が行われました。その結果とクラT制作者が“クラTに込めた想い”をご覧ください。

人気投票結果

★前期生 1位3A 2位3D 3位3C
★後期生 1位4C 2位4D 3位6A 6C

【1学年】

1A 高久璃美「1Aとして唯一無二なTシャツにするためにクラスメイトの名前の頭文字を入れました」
1B 宮川美涼「担任の先生の担当教科が理科なのでフラスコをモチーフにしてデザインしました」
1C 谷口優花「学校のシンボルである“鷹”と赤の“鳳凰”を合体した鳥の羽と尾で“一C”を表しました」
1D 後藤美結 佐藤仁深「明るく仲が良い最高のクラスなので最高の思い出を作りたいと思いました」

【2学年】

2A 阿由葉洸太 紺谷唯斗「ALL STARのロゴと担任の相田先生の教科“数学”からヒントを得ました」
2B 髙久凛「吹き出しをモチーフに、燃える星は“闘志”、2Bの形を工夫してユーモア感も。かっこいいでしょ!」
2C 辻優朔「フタを開けてお湯を注いで3分待てばお腹も心も満たされる、そう、あれ、あれです!」
2D 三浦結衣「スプラトゥーンをイメージしました。フォントをゲームっぽくしました」

【3学年】

3A 佐久間小春「遠くからでも目立つようにフォントの色を工夫しました」
3B 一杉杏優花 中田美優「“3B”や担任の先生の名前“Fujiwara”をモダンぽくして目立つけれどシンプルに」
3C 三宅咲瑛子「コカコーラのロゴと担任の小久保先生の名前を組み合わせました」
3D 井上隼太「ロゴマークが緑のスターバックスのパロディならウケが良いかなと思いました」

【4学年】
※後期生の写真は「B A」「D C」の順番になっています。

4B 大西恵愛 岡崎萌果「4BとBearの“B”を掛けています。くまさんの表情をポップに仕上げました」
4A 上田慶「テーマは“傷”。完璧ではないという烙印さえも僕らの一部として新たに動き始めるための電源にしたかったのです」

4D 「各自の名前を入れることで個性を出し、休日のように楽しもうという意味をこめて“holiday”のネームを共通で入れました」
4C 坪内萌香 山下紗輝「4Cの写真を使い、唯一無二のTシャツにしました」

【5学年】

5B 若月志恩「黄色のユニフォームという制限の多い中で、皆の希望にそえるように頑張りました」
5A 宮内優樹「今話題の広島東洋カープのユニフォームをモチーフにしました」

5D 池田真菜佳「私達の魂をTシャツに映し出した。ただそれだけです」
5C 濱頭拓未「今年の世界大会で優勝したチームがモチーフ。縦と斜めのラインを組み合わせたかっこいいデザインです」

【6学年】

6B 土本 大澤「キュートなベアにアメリカンフラッグを合わせることでアメリカ風でスポーティに仕上げました」
6A 尾形莉子「エリー・ゴールディングの曲の歌詞を入れました」

6D 内海明里 井上穂香「“6期”と“ロック”をかけて、ハードロックカフェのTシャツをオマージュしました」
6C 兼坂琴「“うる星やつら”のフォントを手描きで再現しました」


いかがでしたか。
これ、ステキだな!というクラTはありましたでしょうか。
家庭内でもぜひ人気投票を行って楽しんでいただけたら、と思います。

令和元年度 第5回 卒業式が開催されました

令和2年3月7日(土)、令和元年度 東京都立三鷹中等教育学校 第5回卒業式が開催されました。

第5期生150名の卒業生の皆様、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。卒業生の皆様には、入学してからの6年間に数えきれないほどのたくさんの思い出ができたことでしょう。

お一人お一人の門出を心よりお祝い申し上げ、ここに卒業式当日の様子をご報告いたします。

 

【卒業式前のクラスの様子】
どのクラスもリラックスした雰囲気でした。



 

【式次第】


 

【卒業生入場】
150名の卒業生が胸を張って入場しました。


 

【卒業証書授与】
山本副校長先生による開式の辞、国歌斉唱に続き、卒業証書の授与が行われました。

クラスごとに担任の先生が一人一人の名前を呼び、呼ばれた生徒は力強く返事をしながら起立していきました。最後に生徒を代表して6年A組の生徒が校長先生から全員分の卒業証書を受け取りました。



 

【校長式辞】

「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

今回の卒業式は、保護者の皆様、ご来賓の皆様には断腸の思いでご臨席をお控えいただき、卒業生と教職員のみの式となりました。しかし、立派に、そして毅然として卒業式に挑む卒業生を誇りに思うとともに、ご臨席いただけなかった全ての方々に、この雄姿を報告したいと思っております。

6年前の春、期待と不安を胸に本校に入学した皆さんは、本校5回目の卒業生として立派に巣立っていきます。6年間の学校生活の中で、多くの友と出会い、勉学はもとより学校行事、部活動、ボランティア活動、それぞれにひたむきに取り組んできました。人生の中でもとても貴重な時間だったと思います。

さて、この6年間、世の中では様々なことが起こりました。ほんの一例を挙げてみます。

まず、毎年のように相次いで発生した集中豪雨や地震による災害には本当に心を打たれました。一刻も早い復旧を祈るばかりです。

一方、ノーベル賞を6年間で多くの日本人が受賞し、研究活動の偉大さやそれぞれの人物のすばらしさを学ぶことができました。

また、入学する前年に招致が決定した、東京オリンピック、パラリンピックを契機に、皆さんが入学した後閉鎖されたスポーツの聖地とも言われる国立霞ケ関陸上競技場が、今年の1月新たなオリンピック国立競技場として完成しました。

昨年は改元があり新たな時代の幕が開かれました。

今年に入ると新型コロナウィルスにより、あらためて目に見えないものへの恐怖、対策の難しさを目の当たりにしました。

このように、良きこと、悪しきことが様々な分野でたくさん起こりました。

未来に目を向けると、グローバル化、情報化が一層進んだいわゆるSociety 5.0の世界が待ち受けています。社会や経済の改革は一国のみでは成し得ず、課題の大きさや解決の困難さも今よりまた拡大し続けるでしょう。

このような中、皆さんはその個性を発揮し、国境や文化の枠を超えて、多くの仲間たちと一つ一つの壁を乗り越えていってほしいものです。近い将来、社会に貢献できる知性豊かなリーダーとして大いに活躍してください。

胸は祖国に置き、眼は世界に注ぐ。その精神を基に、それぞれが志を完結する願いがあります。いつも卒業生にはなむけとしている四書五経の一つ、大学の一節を贈ります。

『まことに、日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり』

新しい一日を迎えるたびに自分自身を向上させる。毎日毎日それを繰り返す。日が新たになるたびに、自分も新しくなる。高みを目指して日々新たな努力を重ね、自ら先へ先へと進んでいくことを奨励した一節です。記憶にとどめておいていただければと思います。

結びにこの卒業生に関係するすべての方々に心から感謝申し上げ、式辞といたします。」

 

【在校生送辞】

卒業生はいつでも後輩たちの理解者であり目標であったこと、部活動では後輩を引っ張ってくれる存在でいつも明るく優しく接してくれ、ときにはライバルとして切磋琢磨したこともあったこと、学校行事では常に後輩たちの一歩先を行き、合唱祭、文化祭など準備から最後の最後まで全力で後輩を鼓舞してくれ、困ったときには手を差し伸べてくれたことなどを語りました。

また、勉強、部活動、学校行事すべてに前向きに取り組む姿に大きく感銘を受けたと述べていました。

「先輩方に少しでも近づけるようにこれからもたゆまぬ努力を続けていきます。先輩方が築いてきたこの学校の伝統を継ぎ、さらなる発展を目指してゆく覚悟です。」という頼もしい言葉を贈りました。

 

【卒業生答辞】


三鷹中等で楽しく過ごした6年間の思い出を丁寧に振り返りながら、悔しいときも嬉しいときもいつも先生方が温かく見守ってくださったこと、また友達や家族が支えてくれたことへの感謝を語りました。

「表にはあまり出さないけれど、みんながみんなのことを思い合っている、そんな素敵な学年でした。この5期生で今日卒業できることが誇らしくて幸せでいっぱいです。」という言葉に、6年間様々なことを共に乗り越えてきた仲間との強い絆が表れていました。

「これから歩み始める前途にたくさんの課題があろうとも、三鷹中等で過ごした6年間を胸に、その待ち受けている困難な課題に立ち向かい、これからも一層邁進します。」と頼もしく述べていました。

「三鷹中等で過ごした6年間は何にもかえがたい、かけがえのない宝物です。今日まで支え合い、高め合ってきた5期生のみんな、たくさんの愛をくれた先生、そしてこの学校、ありがとうございました。」

ときに声を震わせながら心をこめて語ってくれた言葉に呼応するように、多くの生徒が涙していました。

【校歌斉唱】
最後に、全校生徒で校歌を斉唱しました。指揮、伴奏はともに6年生です。



 

【卒業生退場】
閉式の辞の後、卒業生退場のアナウンスとともに先生方が全員走って来られ、花道を作ってくださいました。これが三鷹中等の先生方の温かさなのでしょう。

笑顔でいっぱいの生徒、誇らしげに胸を張って歩く生徒、涙をぬぐいながら歩く生徒・・・それぞれの表情での退場でした。



 

【退場後昇降口にて】
入場の時には貼られていなかった先生方からの温かいメッセージが掲示してありました。生徒たちは感激した様子で、長い時間見入っていました。


 

【卒業式後のクラスの様子】
各教室に戻って、担任の先生から、一人一人、卒業証書と記念品を受け取りました。また、担当の生徒が全員に記念のタスキを配っていました。

先生と卒業生たちは式とはまた違うリラックスした和やかな雰囲気で、卒対委員の作成したDVDやPTA作成のDVDを鑑賞していました。


 

【クラス担任の先生方】

A組
B組
C組
D組

 

【卒業記念品】

 

5期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今後の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。