6月17日(金)・18日(土)、地震等の災害により交通機関が麻痺し帰宅が困難な状況を想定して、第4学年の生徒を対象に、学校を宿泊場所とした1泊2日の防災体験活動が行われました。今回も消防署、警察署、新川中原地区の皆様に指導していただき、各種防災体験、講演やグループワークをとおして防災に関する理解を深め、知識を身につけました。
開講式で校長先生は、「この体験で助け合いの精神を学び、地域に貢献できる人になってほしい」と呼びかけました。続いて東京消防庁三鷹消防署警防課 勝谷 裕氏が「災害に対する心構え」と題し、いつ起こるかわからない災害に備えて、知識と技術に基づいた「勇気」が持てるための訓練の必要性について話されました。
【ロープワーク】
人を助けるためのロープワーク。代表の生徒が「もやい結び」を体験。ほどけない結び方を学びました。
【起震車体験】 最大震度7まで体験。見た目以上の揺れにテーブルの足を握っているのがやっとです。 起震車ではテーブルが固定されていますが、実際の地震では・・・(゜Д゜) |
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【煙体験】 煙の中ではすぐに進路を見失ってしまいます。先が見えないだけで不安になることがわかりました。 |
【消火器訓練】 「火事だー!!」と周りに大声で知らせた後、目標に向かって消火器を持って走り、消火活動をします。 |
【可搬ポンプ訓練】 ポンプを起動した後、放水をします。今年は給水制限があり放水は見送りました。ホースの後ろを引っ張り、放水の圧力を体験(右写真)。 |
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【AED使用訓練】 倒れている人に声をかけて心臓マッサージをしたあと、AED操作をします。役割を交代して何回も練習しました。 |
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【搬送法訓練】 毛布1枚で人を運ぶ練習。佐々木先生も運ばれました! |
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【非常食体験】 夕食は非常食のアルファ米をいただきました。非常災害用備蓄食料は中棟1階備蓄室に宿泊用毛布とともに保管してあります。「思ったより美味しい!」という声も聞かれました。 |
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【地域の防災に関する講話とグループワーク】 武蔵野赤十字病院救命救急センター 勝見 敦氏より「地域の防災リーダーとして私たちにできること」をテーマに講話がおこなわれました。 生徒たちはグループに分かれ、自分たちが被災地に救護に行った時、自分たちが被災者になった時、求められることを想定し、話し合い発表しました。 |
今回様々な訓練を通して、一番大切な自らの命を守るスキルを学び、さらに災害時自分たちにできることを考えることで、地域での助け合いや社会貢献の大切さを感じることができたのではないでしょうか。
一人一人が防災への意識を高める貴重な体験になったことと思います。