~三鷹中等☆部活顧問紹介(水泳部編)~

【水泳部 若松先生】


今回部活紹介用の写真撮影をさせていただく際に、ちょうど生徒と一緒になって外周を走っていらした顧問の若松先生にお会いしました。
その時すでに水泳部に対する熱い思いを語ってくださり、もう少し詳しくお話を伺いたくお願いしたところ、快諾いただきインタビューさせていただきました。

-一年を通してどのような活動をしていますか?
水泳にはシーズンオフということはなく、4月から3月までコンスタントに試合があります。年末にも12/23、28まで試合がありますよ!
試合以外に近隣の学校と合同練習を年間6〜7回やっています。
三鷹のプールは新しくていいプールなので、他校の水泳部がうちに泳ぎに来てくれます。逆にこのあいだは他校の関連施設の室内プールにお呼ばれし、泳ぎに行って来ました(笑)。

水泳はとてもハードな全身運動です。今(インタビュー時)、1・2年はプールサイドで100本ダッシュ、3年から5年は外周3kmを走っているところです。
陸上トレーニングだけでなく、学校のプールが使えない間は週1回、調布市民プールに泳ぎに行ったりもしています。

-トレーニングメニューは先生が指示されるのですか?
私はあまり口出ししないようにしていて(笑)基本的に自分たちで決めさせるようにしています。
「図書館には参考になる本がたくさんあるよ」と教えると、自分で調べたりしながら研究し、部員同士で相談しながら練習メニューを組むことができるようになってきました。
自分で調べたことはしっかり覚えているものですね。

-前期後期一緒に活動することのメリットは?
5年は全体を見て指示、4年は3年の、3年は2年の、2年は1年の面倒をみる。こうすることで人間としての丸みが出ます。

現在部員は前期23名、後期10名(6年5名は含まず)いますが、上下、男女問わずとても仲がいいですね。ただ仲良しという訳ではなく、先輩にはしっかり挨拶し、部長の話はよく聞くというように、節度は失わないよう気をつけています。

-顧問になられてどれくらいですか?
4年目になります。当初は部員が3人しかおらず、あまり活気がある感じではなかったのです。あれ?と思って…。昔の三鷹高校水泳部では試合結果はもちろんのこと、挨拶から応援まで全部もっていってしまうくらいすごかったですから。
そこでまず「私が顧問になったら楽はできないよ!」と言いました(笑)
そして昔の三鷹高校水泳部の話をしたのです。
話を聞いているときはそんなに関心がなさそうでしたが、その次の日からまずプールサイドに立ち、元気よく「お願いします!」と挨拶して入って来たのです!正直驚きました。
やはり、三鷹のプールサイドには『三鷹の伝統』という、言葉では表せない何かがあるのかなと嬉しく思いました。
それが今でもちゃんと受け継がれています。

-先生も水泳をされていましたか?
私は水球と空手をやっていました。空手は水球のためにやっていたようなものですが(笑)。格闘技系ですね、私は。

昔の話になりますが、東京オリンピック以降水泳があまり活躍できなくなった時に、将来のオリンピック選手を育てるためのコーチを育成する『全日本水泳指導者連盟』というものが発足され、私にも声をかけていただいて参加していました。そこで育成された人たちがそれぞれスイミングコーチとなり、スイミングスクールが日本全国に広まっていったのです。

その後スイミングが普及し目標達成ということでそれは解散し、私は学校現場に残りました。

-三鷹生にメッセージをお願いします!
部活だけでなく、学校では色々体験して欲しいと思いますね。色々な体験をして、いろいろなことを知って、心で覚えていく。勉強のような字面や化学式で覚えていく世界と違って、体験でしか学べないことがたくさんあります。

家よりも長くいる学校で、自分をアピールできる場を作る。受け身でいるのではなく、存在感を得ることが大事。そのためには色々体験することです。ただそれが苦手な子もいる。それをわれわれ教員が目配りして支えていかなくてはならないと思っています。

三鷹は行事が多い学校。生徒会、委員会を始め、体育祭の応援団など、普段あまりかかわりがない他学年と一緒に活動すると、たくさんのことを学ぶことができます。

そして、自分の存在感が持てる、学校での『自分の場』をぜひ作って下さい!

-お忙しい中、長時間にわたり貴重なお話をしていただき、本当にありがとうございました。

「うちの子たちはね、本当にいい子達ですよ。」
「私はね、部活が趣味、生きがいです。」とおっしゃる若松先生。
生徒と一緒に泳いだり、トレーニングされたり、と水泳を、水泳部を、
そして我が校を愛してくださっています。ありがたいですね。