PTA後期課程バス研修会

「富岡製糸場とガトーフェスタハラダ本社工場見学」11月28日(月)

心配された雨は未明には上がり、総勢81名は2台のバスに乗り込み調布市文化会館たづくり玄関前を出発しました。車内での5年学級委員さんのガイドぶりはお見事で、参加者の自己紹介ののち、校長先生から富岡製糸場の歴史的背景や見どころなどを伺いました。
車窓から雪化粧した富士山を眺めながらのおしゃべりは弾む・はずむ・・・私も相席の方とすっかり意気投合し、あっという間に、群馬県高崎市にあるラスクで有名な「ガトーフェスタハラダ本社工場」へ到着しました。

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まるでパルテノン神殿のような円柱が印象的な重厚感ある建物です。まだ午前10時だというのに、大型観光バスが4台も停まり自家用車もひっきりなしに入ってきます。そこで、工場見学へ先に行くグループと、お買物ののち工場見学するグループとに分かれて行動しました。工場内は見学者通路が整備されていて、試食のラスクと飲み物をいただきながら製造工程をガラス越しに見学できます。甘い香りに包まれて、ここでしか食べられないというグーテ・デ・ロワ ブリュレも試食し、うっとりと満ち足りた気持ちで買物コーナーへと移動しました。買物コーナーはたいへん混雑していましたが、バスに乗り込む際、大きな紙袋を提げた参加者はみな達成感いっぱいでご満悦の様子でした。

ハラダから10分足らずで昼食会場「上里カンターレ」に到着です。ビュッフェ形式でイタリア料理、ピザ、サラダ、パン、ケーキ、アイスなどが食べ放題でソフトドリンクも飲み放題です。南イタリアを思わせる明るく気持ちよい店内で、お料理とおしゃべりを心ゆくまで堪能できました。余談ですが、ここはバームクーヘンやパンの工場も併設していて売店も充実しているので、またお買物しちゃったわ~という参加者も見受けられました。

午後からは、校長先生と森田副校長先生は乗るバスを交替してくださり、移動すること約1時間半、世界遺産「富岡製糸場」へ到着です。駐車場から門前商店街を5分ほど歩くと、レンガ造りの建物が見えてきます。秋晴れの青い空とレンガ色のコントラストが美しい!見どころはなんといっても、明治5年(1872年)の創業当初のまま残された建造物群です。ガイドのおじいさんについて施設をまわりました。主な建物をご紹介します。

★国宝 東置繭所
木で骨組を作り、柱の間にレンガを積み上げて壁を造る木骨煉瓦造という工法で建てられ、2階に乾燥させた繭を貯蔵しました。富岡製糸場の建造物のレンガは日本の瓦職人が焼いたもので、目地の漆喰にも群馬県産の石灰が使われています。レンガの積み方は、日本ではたいへん希少なフランス積みです。また、建物内に入ると漆喰と木組みの構造がよくわかります。


★国宝 操糸場
工女たちが繭から生糸を取る作業が行われていた施設です。トラス構造という従来の日本にはない建築工法が用いられ、建物内部に柱のない広い空間が確保されています。さらに、採光のための大きなガラス窓や、蒸気を抜くための越屋根が取り付けられています。昭和41年以降に設置された自動操糸機が保存されています。

他にも、指導者としてフランスから招かれたブリュナが家族と暮らした首長館や、工女に操糸技術を教えるフランス人女性教師の住居などが、重要文化財に指定されています。
糸を繰る器械を動かしていたのは蒸気エンジンで、指導者ブリュナがフランスから輸入したものでブリュナエンジンと呼ばれています。蒸気機関車の鉄道が開業したのが明治5年ですから、当時の最先端技術が富岡に集結されていたのです。地元では製糸場の煙突から出る煙の量で景気の動向がわかると言われたそうです。
フリータイムには校長先生から説明を受けながら建物や器械を見て回ることができ、とっても充実した見学となりました。ふと時計を見れば集合10分前。製糸場を後に商店街を小走りにバスへと向かいます。と、ここでも大仁田ねぎを筆頭に地元野菜やこんにゃくが並んでいます。もちろんお買い上げ。滑り込みセーフでバスに乗り込みました。

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このバス研修会は三鷹高校時代からの伝統行事となっていて、参加希望者が多く抽選になる年もあるほどの人気だそうです。5年学級委員さんが初夏のころから企画し、当日は要所での見守り・誘導をしてくださっていました。委員さん、楽しい企画をありがとうございました。そして、仙田校長先生、森田副校長先生、貴重な一日をご一緒してくださりありがとうございました。