第2回 卒業式

 

平成28年度 東京都立三鷹中等教育学校 第2回卒業式が挙行されました。

三鷹中等教育学校第2期生152名の卒業生の皆さん、保護者の皆さまご卒業おめでとうございます。
今回の卒業式では、卒業生の合唱祭での活躍について話される方が何人もいらっしゃいました。彼らは中等3年生の時、合唱祭で前期生でありながら自由曲賞を勝ち取りました。その時の美しい歌声と華々しい姿が、多くの人の記憶に焼き付いているようです。そんな活力に溢れた2期生の門出の様子や、送られたお祝いの言葉の一部を簡単に紹介させていただきます。

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まずは卒業式直前の情景から。笑顔もちらほら見られ、まだくつろいだ様子です。

正面に貼られた卒業式の式次第です。

卒業生が入場します。

表情がぐっとひきしまりました。温かな拍手と吹奏楽部が演奏する「3月9日」「ハナミズキ」にあわせて入場します。保護者の方々や在校生をまっすぐに見つめてから着席しました。

卒業証書授与

卒業生は壇上に上がり校長先生から卒業証書を受け取ります。校長先生は「おめでとう」という言葉とともに一人一人に証書を手渡しました。

校長式辞

校長先生は卒業生に、入学前に「君たちはどう生きるか(吉野源三郎著)」が課題図書として与えられた理由について問いかけます。そしていくつかの文章を心をこめて紹介してくださいました。例えば、「心から感じたことやしみじみと心を動かされたことをくれぐれも大切にしなくてはならない」などです。お話を聞き、この本には校長先生が本校の生徒に伝えたい、新たな道を歩む上での指針になるような言葉が詰まっていたことに、改めて気付かされました。
また、日本を代表する国際人、新渡戸稲造の思想に触れながら、東洋と西洋ではものの見方が違うことを具体的に説明され、「両方の良い所を受け入れ、本校と世界を結ぶ架け橋となって欲しい。誰も見たことのない眩しい世界を走る先駆者になってください」と言葉を結ばれました。

東京都教育委員会挨拶

グローバル化、価値観の多様化が進む世界に歩み出す卒業生に、「多様性を受け入れられる豊かな感性を持ってください」との言葉をいただきました。

PTA会長挨拶

2期生の皆さんの、合唱祭での美しい歌声が特に印象に残っているそうです。
最後の全員合唱「大地讃頌」の歌詞を紹介され、6年間で培った自分という大地に自信を持ち、しっかりと根を張り、立派に成長して欲しいと励ましてくださいました。

在校生送辞 5年B組萩原初さん

始終声を詰まらせながら読み上げる姿に、こみあげるものを感じる方も多かったと思います。合唱祭で先輩達の歌声に、深く心を動かされたこと、部活や委員会活動などを通し、卒業生との間にかけがえのない思い出があったことが、しみじみと伝わりました。「皆さんの母校はいつまでも三鷹中等教育学校です!」という温かい言葉とともに、卒業していく先輩の意志を受け継いでいく決意を力強く語りました。

卒業生答辞 6年C組松本於音君

合唱祭での活躍をふり返りながら、自分たちは持っている力を最大限に使う学年であった、新しい当たり前を作りあげたので、在校生にはぜひその先を目指して欲しいと、堂々と語ってくださいました。

答辞を読み上げた後、会場の方を向いて、「6年間本当にありがとうございました」と感謝の言葉を叫びました。松本於音君は昨年、同じ壇上で在校生代表として送辞を読んだそうです。今年は送られる側として答辞を担当することに、特別な思いがあったことと思われます。

最後に校歌を斉唱します。

指揮は6年A組小西奈々さん、伴奏は6年D組松永珠梨さんが担当してくださいました。歌いながら、6年間の様々な思い出がよぎったのではないでしょうか。

式を終え、吹奏楽部の演奏と会場の拍手に包まれて卒業生が退場しました。一旦証書置き場に置かれた卒業証書は、卒業式の後、教室で担任の先生によって一人一人に手渡されます。教室では緊張もほぐれ、和やかに先生や友人と会話をはずませていました。

お世話になった担任の先生方、卒業まで温かく見守ってくださり、ありがとうございました。

卒業記念品です。トートバックの担任の先生の似顔絵は生徒が描きました。どの先生もそっくりですね(笑)

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答辞を述べられた松本於音君の言葉にあるように、「常識の壁を越える」「新しい当たり前を作る」ために、最大限の努力を惜しまなかった学年であったことを、式を通して実感しました。彼らの作った当たり前の先を思い描くことこそ、残された在校生の課題なのでしょう。

今回の卒業式は3月11日という日付から、卒業を祝う中でも、6年前の震災の記憶が、頭をかすめる瞬間があったことと思われます。送られた数々のはなむけの言葉とともに、こうした記憶ともそれぞれのやり方で向き合い、他人を思いやる気持ちへと昇華させながら、自分の道を歩んで欲しいと感じました。