~三鷹中等☆部活顧問紹介(鉄道研究同好会編)~

日頃の授業はのみならず、部活動でも熱心にご指導して下さっている顧問の先生方。
今回はお二人の先生にお時間をいただき、顧問をされている部活の様子や裏話、また先生ご自身についても伺うことができました。

取材日 2016/12/10

【鉄道研究同好会 北村先生】



文化祭には大きく緻密な模型を目当てに、たくさんの見学者が訪れる鉄道研究同好会(以下、鉄研)。

顧問である北村先生に、あまり知られていない鉄道模型の作業内容や、先生ご自身についてのお話を伺いました。

-部員数や活動日数、創部のきっかけなどを教えて下さい
現在は、前期生の男子10人で活動しています(4年生の1名が留学中・6年生は引退済)。
活動日は火・金曜日の週二回で、第4講義室が活動場所となっています。3年前、現在の2期生(現6年生)が3年生の時に、彼らが中心となり生徒会を動かして立ち上げました。

-顧問になられた経緯は?
ちょうど創部した年に私が三鷹へ赴任し、仙田校長先生から「今度鉄研ができることになり、顧問を探しているところで・・・」とのお話を戴きました。実は昔、都で作られたテキストに載っていた鉄道の写真に間違いがあり、それを最初に指摘したのが私でした。そして、そのテキストの担当が仙田校長先生。そういう経緯もあり、私の鉄道好きをご存じでしたので、声をかけて下さったようです。鉄研が創部してすぐ、という良いタイミングでしたし、なかなかそういう機会はないと思いました。

-普段の活動内容は?
最近は来年度の新入生歓迎会で発表するスライドを主に作っています。
それと並行して、8月にある全国高等学校鉄道模型コンテストに向けての準備です。
4月から模型作りを始めるため、数ヶ月かけてテーマ決めをしています。
その他は個人活動として、文化祭で展示するポスター作りなども行っています。
時間が空くと、雑談で鉄道話大会をしているようです(笑)。

-全国高等学校鉄道模型コンテストについて教えて下さい。

毎年8月に東京ビックサイトで2日間行われ、今年で8回目になります。全国から150校程が参加します。
作品のテーマは自由で、外国の風景やジブリの世界など多岐に渡ります。また、女子高の参加もたくさんあります。男子の作品とは雰囲気が違い、女子ならではの目の付け所などが感じられます。 応募した全てが展示され、実際に鉄道を走らせたりもします。
三鷹の参加は今年で3回目です。
私から「参加してみたら?」と声をかけようと考えていたところに、2期生のほうから「チャレンジしてみたい!」という申し出があり、これもちょうど良いタイミングで参加することになりました(笑)。
昨年度はその2期生が中心となり、みんなをまとめ上げて準備した結果、モジュール部門で優秀賞を戴きました。やはり、高校生は視野も広く、リーダーシップをとるのも上手なので助かっています。

-模型はどのようにして作られますか?
土台はコンテストに提出する規格が決まっているため、主催者から購入しています。
あと道路標識やガードレールなどの小物、木の葉っぱは特殊なスポンジを使うので購入しますが、その他のほとんどは日用品や天然素材を使って手作りしています。例えば、山は新聞紙を丸めた上から紙テープを貼り、さらにキッチンペーパーを被せ、紙粘土で覆って作ります。畑は学校の中庭の土で作ったり、多摩川で河原の石を拾って来て使ったりもします。
土台を除けば、総額2万円もかかりません。三鷹は低予算で良いものを作るのがウリです(笑)

-先生ご自身も鉄道模型がお好きだったのですか?
私自身は物心ついたころから好きでした。私は「これが好き!」と感じたものに関しては何でもやっちゃいます。模型に限らず鉄道全般に興味があり、実際に乗りに行きます。
また、写真の撮影や鉄道に関する歴史を調べたりもします。学生時代は調べものをする為に、よく図書館通いをしていました。
電車では西武鉄道など日常で普通に走っている通勤電車が、特に好きです。少し昔のローズレッドとベージュのツートンカラーの電車が私の幼児体験の中に残っています。今でもそれが一番好きですね。そういう普通の電車の普段の姿を写真に収めておきたいと考えています。誰も撮影する人がいないホームで写真を撮ったりするので、「今日は何か通るんですか?」と尋ねられることもあり、「いいえ、何も通りません。普通の電車ばっかりです。」とお返事します(笑)。たまに「おもしろいですか?」と言われたりもしますが、「これは何十年もしたら本当に貴重品になるので、今の内に日常の姿を撮っておくんです。」とお答えしています。無くなると聞いて騒ぐのは嫌なので、普段の全く誰にも気にされず使われているところを見たいと思っています。

-今後の鉄道研究同好会についての考えはありますか?
コンスタントに毎年数名でも部員が入ればいいなと思っています。どの学年の人数も揃って、ちょうどよい規模で活動できるので。あとはとにかく模型を見てみてください!
鉄道研究同好会という名前から、どうしてもマニアックに感じてしまう人もいると思いますが、もっともっと気楽に考えてもらって、鉄道に限らず「模型を作ってみたい!」とかでいいです。そこからまたいかようにも広がるので。
模型作りは男子だけのものではなく、ドールハウス作りなど女子にも共通するところがあります。文化祭でも模型に顔を近づけて、覗き込むようにして見ている人をたくさん見かけます。男女問わず、そういう細かい作業が好きな人には興味を持ってもらえると思います。今年も入部には至りませんでしたが、女子の入部希望者がいました。
また、鉄道に興味がなくても、地理的なことが好き、写真を撮るのが好きとかでもいいと思います。線路沿いの風景など、たくさんいい写真が撮れますよ。
あまり鉄道という名前にこだわらず、ちょっと覗いてもらえればうれしいです。
ビックサイトの展示にもぜひ行ってみて下さい!

-最後に生徒へ一言お願いします。
鉄道研究同好会の部員に限らず、何か1つのことを極めて欲しいです。

そうすることで自分の世界がより広がります。

そして10~20年の長いスパンで続けて深めることで、他人にはできないことが誰にでもできると思います。

それが日頃の勉強のモチベーションにもなるとうれしいですし、一生の楽しみとして長く続けていけたらいいのではないでしょうか。

私が一生をかけて研究したいと思ったことは、高校生の時に見つかりました。30年ぐらいずっと調べ続けていたのですが、数年前にある鉄道雑誌から執筆依頼があり、実際に掲載されました。またその記事は、その分野では有名な賞も戴きました。

そういったこともあり、派手なことはしなくても地道にずっと続けていれば、きっと誰かがわかってくれる、認めてくれる日が来るのではないかな、と思っています。

-お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

北村先生のお話から、先生ご自身が鉄道に関することが大変お好きだということがよく伝わりました。また好きなことをみつけることの大切さを、親である私たちも改めて知ったように思います。次のコンクールの模型も楽しみにしています!